資料

このローマ字を運用する為に必要な情報ごとに、それを載せている辞書を例示する。
「☆」は電子版があることを示す。
辞書ごとに説が異なるという場合もあるので注意。
※「日本国語大辞典」は精選版ではない。


東京式アクセント:

日本国語大辞典
大辞林☆
新明解日本語アクセント辞典

京阪式アクセント:

京阪系アクセント辞典 (以下「紙版」)
京阪系アクセント辞典 データ CD-ROM (以下「CD版」)
日本国語大辞典
京都府方言辞典
京言葉

※京阪式アクセントの話者でない人が京阪式アクセントを学ぼうとするのであれば、京阪系アクセント辞典 データ CD-ROMが最も重要です。ただ、この辞典の凡例は紙版の方には詳しく載っているのですが、CD版の方には最低限必要な情報すら載っていないので、CD版だけではその情報を正しく読み取ることができません。そこで簡単にこの辞典の記述方法を紹介しておきます。あくまで簡単な説明なので、より詳しく知りたい方は紙版も買うことをお勧めします。ちなみに紙版は読み物としてもとても参考になります。

「京阪系アクセント辞典」の凡例

下記の書評も参考になると思われます。
佐藤栄作(2003) 中井幸比古編著, 『京阪系アクセント辞典』, 同『CD』, 勉誠出版刊, 2002, 611pp.


歴史的仮名遣(ア段以外の合拗音とm韻尾を除く):

日本国語大辞典
大辞林☆
大辞泉☆
広辞苑☆


上代特殊仮名遣:
[ ]の内は甲乙の区別方法

[甲: 青字 — 乙: 赤字]:
日本国語大辞典

[甲: o/e/i — 乙: ö/ë/ï]:
岩波古語辞典
古典基礎語辞典

[甲: ~は甲類」— 乙: ~は乙類]:
字訓

[甲: 右傍線 — 乙: 左傍線]:
小学館古語大辞典
時代別国語大辞典上代編
角川新版古語辞典(上代文献からの用例でのみ)
ベネッセ古語辞典
※類似の『ベネッセ全訳古語辞典』では甲乙が区別されていないので注意!

万葉仮名
こちらのページの「改訂新版・世界大百科事典」の欄では無料で上代特殊仮名遣(※)や万葉仮名を調べられます。
※甲乙の明らかな拍を持つ語の内349語の、一部の拍についてのみ。例えば「昨日(きのふ)」はキ甲とノ乙を持つが、キ甲のみを示す。

『字訓』の記述を基に作った簡易辞書はこちら(GitHub)。
綴りの確認にご利用ください。


字音仮名遣と平水韻(ア段以外の合拗音とm韻尾を含む):

漢字源☆
全訳漢辞海☆
新明解現代漢和辞典
※個人的にはこれらの辞典での字音仮名遣の一部に扱い辛さを感じるので、先ず『日本国語大辞典』や『大辞林』で歴史的仮名遣を調べてから、足りない情報を補う時にこれらでも字音を調べるという手順を採っています。

Xegsuivin
PDF

Segsyoxafu字音一覧表(GitHub)

Segsyoxafuに於けるug/og/ag/egは、佐藤正彦氏による下記のページでのuu~/ou~/au~/ei~に相当します。
漢字音表 – 字音仮名遣い

今のところSegsyoxafuは日本国語大辞典などに従っている為、字音に於いては上代特殊仮名遣の区別やア行のエとヤ行のエとの区別をしていません。
後者の区別をしたい場合は、次の外部サイト様が参考になると思われます。
二つの「え」の話

字音に関する個人的な方針:
・aw/ay/uyを使わない
・jeを使わない
・swi/zwi/twi/dwiを使わない
・kwo/gwoを使わない
・kwya/gwyaは使うが、kwyo/gwyoは控える
・韻尾gはiに後続させない(jug/yugに変える)
・音価に問題が無い限り、中古音での小韻の組みまたは声調のみが違う組みの綴りを揃える(中/忠/衷, 衆/終/柊, 況/貺)
・上記以外では漢辞海より漢字源/日本国語大辞典などを優先

関連文献:
沼本克明(1986) 『国語学叢書 日本漢字音の歴史』 東京堂出版
沼本克明(2014) 『帰納と演繹とのはざまに揺れ動く字音仮名遣いを論ず』 汲古書院
※「帰納」という言葉の定義に注意。


字音のヒント:
※「C」は子音字または語頭

・連濁を除けばzeg/deg/begは無い(例外: 「皿: beg」)
・mauは無い
・Cufu/Cupは無い
・v/wと韻尾u/fu/p/mは共存しない
・j/yと韻尾fu/p/mは共存しない
・j/yと韻尾uは普通共存しない(「拍: xyaku/pyaku」などのkが脱落した場合のみ)
・「阿吽」のウンは(h)um
・呉音がjag/Cyagなら漢音はCeiではない(jag/CyagとCegは入れ替わり易い)
・呉音がCaiなら漢音はCegではない(CaiとCeiは入れ替わり易い)
・「エ段+イ」という字音しか思い浮かばない漢字なら、その字音はCegではなくCeiであることが多い
・「圧(壓)/雑(雜)/執/湿(濕)/接/摂(攝)/立/拉/椄/蟄/颯」の促音はp、「早速/早急」の促音は清音子音の重子音(ss/kk)
・ゲンという読みに於いて「玄/眩/鉉/衒」はgwen、「弦/絃/舷/痃」はgen
・ショーという読みに於いて「小/少/抄/炒/鈔/椒/肖/消/硝/梢/削/宵/霄/逍/稍/哨/峭/悄/蛸/銷/鞘/鮹/誚」はseu、「渉」はsefu、「省」はsyag
・「戯」は普通w無し
・「海」はkai、「悔/晦/誨」はkwai(漢音)/kwe(呉音)
・「幸」はkag(漢音)/gyag(呉音)、「睾(皐)」はkau
・「講」はkag(漢音)/kog(呉音)、「冓/篝/遘/構/搆/溝/媾/購/覯」はkou(漢音)/ku(呉音)
・「寺/時/塒/蒔/侍/恃/畤」/「襄/壌(壤)/穣(穰)/譲(讓)/攘/禳/驤」/「叙(敍)/徐」/「如/恕/絮/茹/汝」はzi系、「持/峙/痔」/「嬢(孃)/醸(釀)」/「除」/「女」はdi系
・開合などに関して漢音か呉音かで迷った場合、仏教用語では呉音、それ以外では漢音としておくと良い(辞書によって開合の現れ方が異なるので注意)
・「方」は四角に関する用法(「処方/医方」も含むとされる場合も)ではxog、それ以外ではxagだったらしいが、一般的にはどちらもxagとして扱われる
・「甲」は亀や手の甲に関する用法ではkofu/kop、それ以外ではkafu/kapだったらしいが、一般的にはどちらもkafu/kapとして扱われる
・「地名字音転用例


同音の漢字による書きかえ:
Kakikafay
PDF

上の表に載せたものとは異なり、元は別々の漢字だったものが統合されている場合がある。
この場合は複数の漢字が同形異字になったと見て、必ず元の漢字に直してから字音を扱う。

担: tan
擔 >担: tam

胆: tan
膽 >胆: tam

証: syag(使われることはほぼ無い)
證 >証: syog
cf.
症: syog または syag/seg
※「症」は「證(syog)」から派生した漢字であるらしいが、その字音仮名遣を「正」と同じシャウ/セイ(syag/seg)としている辞典が多い。

参考文献:
かなづかい・漢字の問題 「同音の漢字による書きかえ」について(報告)(文化庁)
同音の漢字による書きかえ(Wikipedia)
二つ以上の旧字をもつ漢字
新漢字・旧漢字対照表


基本活用(古文用):
kixon-kwatujog
PDF(PDF版には各活用型に助動詞が接続した場合の活用表もあります)
ラ行変格活用では…runar…/…rumer…/…rurasiのruがn化する場合があります。
助動詞中のmuは歴史的にmu>m>uの順で変化して来ました。

特殊活用:

PDF


助詞について:
・助詞のオ段は基本的に乙類(o)
例外:より(jawri)

・分かち書き無し:
未然形/已然形の直後
体言に接続しない助詞の直前
接続助詞の直前

・その他:
へ(fe)
さへ(safay)
のみ(nomuy)


中古音:
日本漢字音の元には昔の中国語の音韻である中古音があります。
Segsyoxafuでは日本語の音韻として認められる範囲での字音のみを扱っているので、基本的には中古音を知る必要はありません。
しかし、「何故この様な字音になっているのか」という根本的な情報を知る為には中古音などを調べる必要がある為、その役に立つ資料などを紹介します。
音韻学入門 −中古音篇 – 愛知県立大学 外国語学部(PDF)
漢典(中国語)
韻典網(中国語)
隋語拼音方案(GitHub)
隋語漢羅変換器
日本漢字音・中国中古音対応表 隋拼・Segsyoxafu版


韓国漢字音:
korean_hanja_sound
韓国漢字音↔Segsyoxafu対応.txt など
Segsyoxafu-to-hanjaeum


日本(にほん・にっぽん)の読み方辞典(音訳の部屋)

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