その他

以下の綴りを正書法として扱うことは無いが、無かったことにするのも勿体無いので、採用できなかった理由と共に残しておく。
人によってはこれらの綴りを好ましく思うかも知れない。


連声でのth’/nh’/mh’:
・音韻ではなく仮名遣を基にすることになる。
・文字の音価を増やすことになる。
・母音脱落でない。
参考: 拗音, アポストロフィ

雪隠[せっいん・セッチン]: Seth’in
観音[くゎんおむ・カンノン]: Kwanh’om
陰陽[おむやう・オンミョー]: Ómh’yag
三位[さむゐ・サンミ]: Sámh’wi
剣幕(「険悪」からか)[けむあく・ケンマク]: Kémh’aku
感応[かむおう・カンノー]: Kanh’og
三悪[さむあく・サンナク]: Sánh’aku
三惑[さむわく・サンナク]: Sánh’waku
因縁[いんえん・インネン]: Inh’en
云々[うんうん・ウンヌン]: Unh’un
銀杏[ぎんあん・ギンナン]: Ginh’án
反応[はんおう・ハンノー]: Xanh’og
輪廻[りんゑ・リンネ]: Rính’we
天皇[てんわう・テンノー]: Tenh’wág


オ段の長音となったafo/avoとしてのafō/avō:
・音韻ではなく仮名遣を基にすることになる。
・文字を増やすことになる。
参考: 長音

赤穂[あかほ・アコー]:Akafo>Akafō
直衣[なほし・ノーシ]:Nafosi>Nafōsi
赤魚[あかを・アコー]:Akavo>Akavō
青梅[あをめ・オーメ]:Avomay>Avōmay
真岡[まをか・モーカ]:Mavoka>Mavōka


促音化した元韻尾ku/kiとしてのq/c:
・音韻ではなく仮名遣を基にすることになる。
・文字を増やすことになる。
参考: 促音

格好[かくかう・カッコー]: Kaqkau
学校[がくかう・ガッコー]: Gaqkau
遡及[そきふ・ソキュー, さくきふ・サッキュー]: Sokifu/Saqkifu
石鹸[せきけむ・セッケン]: Seckem
陸行[りくかう・リッコー]: Riqkag
力行[りきかう・リッコー]: Rickag
六法[ろくはふ・ロッポー]: Róqpafu
百方[ひゃくはう・ヒャッポー]: Xyaqpág
北方[ほくはう・ホッポー]: Xoqpag
洗濯機[せんたくき・センタッキ]: Sentáqki
適確[てきかく・テッカク]: teckaku


韻尾以外での非長子音の促音としてのh/r/sなど:
・文字の音価を増やすことになる。
・韻尾以外の促音が非長子音として認識されたという証拠が無い。
・韻尾に存在しない子音字を独立させたくない。
・語の判別にほとんど関わらないと思われる。
・音韻的にh/rを清音とする根拠が無い。
参考: 促音

有って: arite* >árte
差っぴく: sasixiku* >saspíku
十品目[じゅっひむもく・ジュッヒンモク]: Zyuhxímmoku
使ひっ古し[つかひっふるし・ツカイッフルシ]Tukafihxurusi
あっ: ah
さむっ: samuh
アッア: ahha*
アッガ: ahga*
アッザ: ahza*
アッダ: ahda*
アッナ: ahna*
アッハ: ahxa*
アッバ: ahba*
アッマ: ahma*
アッヤ: ahja*
アッラ: ahra*
アッワ: ahva*
ンッ: nh*
あっは・アッワ: ahfa*
むっ・ンッ: mh*
アッー=アッッ: ahh*


バ行由来の撥音としてのb:
・文字の音価を増やすことになる。
・撥音がbかmかを区別したという証拠が無い。
・韻尾に存在しない子音字を独立させたくない。
・語の判別にほとんど関わらないと思われる。
参考: 撥音

飛んで: tobite* >tobde


ガ行鼻濁子音の長音化としての撥音g:
・gには既に字音韻尾としての読み「ウ/イ」が与えられている。
参考: 長音, 撥音

鑑みる: kagamiru* kaggamíru
すんごい: sugáwi >suggáwi


オ段甲の綴りとしてのow/wo/ø/ò/ù:
ow/wo/ø/ò:
・オ乙とウ/ア/オ甲とは共存しがたい。(有坂・池上法則)
wo:
・オ段合拗音は「ウ段+ヲ」として書かれたものなので、これと同一視することはできない。
ø/ò/ù:
・アクセント核に成った場合の文字と合わせて、文字の種類が二つ増える。
・入出力の負担が増すので、特殊なアルファベットの使用は控えたい。
ø/ò
・代用表記をoとした場合、オ段乙と区別できない。
ø:
・oとeとの合字と言われており、その一般的な音価がむしろオ段乙らしさを感じさせる。
ò/ù:
・アクセントではない要素に鈍アクセント記号を使いたくない。
ù:
・オ段甲はウ段ではない。
・これを入出力できない場合の表記に困る。
参考: 上代特殊仮名遣


外来音としてのqu/cu/fu/vuなど
・規則性が損なわれる。
ただし、綴り字発音などによって音韻が拡張されることになれば、表音の仕方も変える必要があると思われる。
参考: 外来音と外来語

kŭ >qu/q
ク/クォ/クァ/クェ/クィ:
ku/quo/qua/que/qui(変則)
qu/qo/qa/qe/qi(変則)
cf.
ku/kŭo/kŭa/kŭe/kŭi(正則)

tŭ >cu/c
ツ/ツォ/ツァ/ツェ/ツィ:
tu/cuo/cua/cue/cui(変則)
cu/co/ca/ce/ci(変則)
cf.
tu/tŭo/tŭa/tŭe/tŭi(正則)
とっつぁむ・トッツァン: Tóttŭam

xŭ >fu
フ/フォ/ファ/フェ/フィ:
xu/fuo/fua/fue/fŭi(変則)
fu/fo/fa/fe/fi(変則)
cf.
xu/xŭo/xŭa/xŭe/xŭi(正則)

ẅŭ >vŭ
ヴ/ヴォ/ヴァ/ヴェ/ヴィ:
vu/vŭo/vŭa/vŭe/vŭi(変則)
cf.
ẅu/ẅŭo/ẅŭa/ẅŭe/ẅŭi(正則)


マ行の直前で撥音化できる語頭のウとしてのm:
・語の判別に全く関わらない読みの揺れの為に綴りを変えることになる。
・「うまさ」などでアクセント記号付きのmを使う必要が出るので、扱い難い。


母音が無性化した場合での母音字の変わりとしてのアポストロフィ:
・異音を書き分けることになる。
参考: アポストロフィ

あります: arimas’
これです: Kore des’


正書法(凡例)

原則
直音
拗音
長音
促音
撥音
上代特殊仮名遣
アクセント
特殊な記号
アポストロフィ
外来音と外来語
分かち書きと大文字
Inglisc

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