拗音

w, y:
合拗音字はw。この字がuまたはvを二つ繋げた物であることから。w=ŭv
開拗音字はy。一般的なローマ字でのyに加えて、iとjの合字として使われるオランダ語のÿやアフリカーンス語のyから。y=ĭj
(ここでブレーヴェはu/iとその子音字形v/jとを融合させる機能を持つ)

会議[くゎいぎ・カイギ]: Kwáigi
食事[しょくじ]: Syokuzi
兄弟[くゐゃうだい・キョーダイ]: Kwyágdai
狂人[くゐゃうじん・キョージン]: Kwyagzin
泥鰌(土長)[どぢゃう・ドジョー]: Dodyag
お嬢様[おぢゃうさま・オジョーサマ]: Odyágsama
醤油[しゃうゆ・ショーユ]: Syagju
酔ふ[ゑふ>よふ(ゐょふ)・ヨウ]: vyófü, vyofázu, vyófaydo, vyófe, vyofite*/(vefte*)/vyótte
cf.
言ふ[いふ>ゆふ・ユウ*]: jufu, jufazu, (jufáydo), jufe, (jufite)/(ifte)/jutte (これは将来「ゆわない/ゆって」などと活用する様になった場合のものであり、現代共通語では「いふ」。また、ユウ*でなくユーならifu)
酔ふ[ゑふ・ヨー]: vefu*, vefazu*, vefaydo*, vefe*, vefite*
言ふ[いふ・ユー]: ifu, ifazu, ifáydo, ife, ifite*/ifte*/itte
つふ・ツー: to ifu >t’ifu >tufu


上記のものと同様に、u/iとその直後のv/jとが融合しているとみなせる場合(単にuv/ijという文字列があっただけではこれに該当せず、語形変化の直前までuとv、iとjがそれぞれ近い音価を持っていたことが必要)には拗音字w/yを使う。ただし、前項の音韻上の拗音の在り方に反することが無い様にする為、母音字の直後を除く。
uとfとの融合ならw、uyとjとの融合ならyにそれぞれ変化したものとみなされる。
uv >ŭv=w
ij >ĭj=y
参考: 上代特殊仮名遣, アポストロフィ, 外来音と外来語

蹴る[くゑる・ケル]: kwéru
-右衛門[ゑもん(うゑもん)・エモン]: -huvemon* >-hwemon*
五右衛門[ごゑもん(ごうゑもん)・ゴエモン]: Gohwemon
しゃうが無い[しゃうがない・ショーガナイ]: Sijag ga nái >syagganái
あはよくば(あはひょくば)・アワヨクバ: afafi*+jókuba >afafyókuba
cf.
仁左衛門[にざゑもん・ニザエモン]: Nizavemon
しよう・シヨー: semu* >sem’* >seu* >sijóu
故[ゑ・エ]: Juvé >Ve*(Jwe*からwを脱落させるとヤ行のエになってしまう)
箱[はこ]: Xakaw
酒[さけ]: Sakay
神[かみ]: Kámuy
やっとる: jatte+vóru >jattóru
しとる: site+vóru >sitóru


連声は韻尾n/m/tの長音化(mの直後ではnの挿入の場合も)とその直後のhの脱落またはv/jの拗音化とみなす。
参考: 撥音

三位[さむゐ >さむむゐ・サンミ]: Samvi* >Sámmwi
輪廻[りんゑ >りんぬゑ・リンネ]: Rinve* >Rínnwe
天皇[てんわう >てんぬゎう・テンノー]: Tenvag* >Tennwág
三惑[さむわく >さんぬゎく・サンナク]: Samvaku* >Sánnwaku
cf.
観音[くゎんおむ >くゎんのむ・カンノン]: Kwanhom* >Kwannom
陰陽[おむやう >おむみゃう・オンミョー]: Omjag* >Ómmyag
剣幕(「険悪」からか)[けむあく >けむまく・ケンマク]: Kemhaku* >Kémmaku
因縁[いんえん >いんねん]: Inhen* >Innen
云々[うんうん >うんぬん]: Unhun* >Unnun
銀杏[ぎんあん >ぎんなん]: Ginhan* >Ginnán
反応[はんおう >はんのう・ハンノー]: Xanhog* >Xannog
感応[かむおう >かんのう・カンノー]: Kamhog* >Kannog
三悪[さむあく >さんなく・サンナク]: Samhaku* >Sánnaku
雪隠[せっちん]: Sethin* >Settin


正書法(凡例)

原則
直音
長音
促音
撥音
上代特殊仮名遣
アクセント
特殊な記号
アポストロフィ
外来音と外来語
分かち書きと大文字
Inglisc